2011年6月18日土曜日

駆け引きを楽しむ

バンコクは雨期まっただ中。
おかげで湿度が非常に高く、プレイヤーズクラスのレッスン中にTシャツを5枚着替えるという毎日を送っています。

最近の練習の中で取り組んでいるのが、バタフライドリル。
1対1のラリーの基本のドリルで、1人がクロス、もう1人がストレートに打ち分けるという内容で(色々なバリエーションあり)、打った後に常にダイレクションが変わるので双方が常に素早い動きと持久力を要求される練習です。
このバタフライドリル、クロスから始まりストレート、クロスと合計8球を続けた所からポイントをスタートする等、目的に応じて条件を加えて練習を行うことが多いです。
8球目まではプレースメントを重視してはいるのですが、ボールの球種、質、タイミングやペースといった駆け引きを行いながら、最後の8球目を待ちます。
このボールで一気にクロスコートに早いタイミングでボールに角度をつけてうつ、または相手がオープンコートをカバーするために戻ろうとしている所にダウンザラインを打つといったことが、相手との駆け引きとして考えられます。

相手が良いボールをダウンザラインに打ってきた場合は、こちらも自分が体勢を整えるための時間をかけたいのでスライスで返球しようとします。
アカデミー生の中には、スライスの構えをみてネットにするすると出てくる選手(これをスティールと私達は表現している)や、相手のスライスの構えをみて回り込みフォアハンドでボールを待つ選手がいます。
そういった選手の狙いをどのように外してやろうという駆け引きが最近の練習の醍醐味です。
かなりの運動量を求められるので非常にきつい練習なのですが、テニスは1対1で、対戦相手との駆け引きが要求されるスポーツであると実感できるとても良い練習です。

このバタフライドリル、初めての方は非常にきついので簡単にやって見て下さいとは言いませんが、これを毎日続けていたら間違いなくコート上でのスタミナがつきます。

ちなみにこのドリル初日、私はトイレ送りになりました。。。

2011年6月16日木曜日

嗅覚を育てる

サッカーで良く耳にする言葉の中で、「ゴールへの嗅覚」というのがあります。
得点機を嗅ぎ分けゴール出来る位置に動きシュートを決める、又は前に抜け出す仲間に決定的なパスを送るということが挙げれるでしょうか。

テニスでもチャンスを嗅ぎ分けるというのがとても大切になります。相手のバランスや状況を見て、ポイントを取るチャンスを逃さないこと。
その為には対戦中に相手をよく観察していなくてはいけません。

またチャンスだけではなく、ディフェンスの嗅覚も非常に大切になります。
相手の強打を事前に見極め、適切なポジション取りをすることで、そのチャンスの芽を摘む事も可能でしょう。

状況判断に優れた選手というのはこの両方の嗅覚に優れているのでしょう。

テニスは決して速いボールを打てれば、素早く動けるから勝てるわけではありません。
ノータッチエースを決めても1ポイント、ディフェンスで相手のミスを誘っても1ポイント。

私達の目指すテニスは守備性攻撃型テニスです。

2011年6月14日火曜日

子どもを育てる為に必要なこと

今読んでいる、前ジェフユナイテッド市原・千葉ジュニア担当コーチの池上正さんの「サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法」という本の中で何度もはっとさせられる文章に出会います。
その1部を要約して紹介します。
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指導者が自分の教えている子どもをJリーグで活躍する選手に育てたかったら、目先の勝利よりも子どもが本当に楽しめているかを優先すること。子どもが楽しめるよい練習、質の高い練習、100%の力と100%の力の前向きな気持ちでプレー出来る試合をさせてあげること。自分で考えてサッカーをやれる子ども達を沢山育てて下さい。そうすれば、自然と結果はついてくるでしょう。そして、その中から必ず将来プロの世界へ飛び立っていく子どもが出ていきます。

子どもが自分から進んでやるということが本当に大切。
サッカーが大好きだから、一生懸命サッカーをする。大好きだから興味がわき、どうしたら上達するか、試合でうまくいくか、色んな事を自分で気づいて考えながらやってほしい。そういった時間の中で子ども達は、間違いなく上手くなっていく。
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これを読んで頭の中のもやもやが一気に晴れた気がします。
育成に携わる指導者として、何を目指していけば良いのか、そして自分がどういう方向性で子ども達を育てていけば良いのかという具体的なイメージがすごく湧いて来ました。

中学校の教員を経てテニスコーチを始めて7年、指導者としてまだまだ勉強していかなくてはいけません。
「今この時期にこの本に出会えて良かった」と心から思います。

言葉のキャッチボール

海外から日本に電話をすると、たまに相手の話している声が遅れて聞こえるときがある。
皆さんも経験ありますか?

その時は、絶対に長電話をしようとは思えない。
会話というのは言葉のキャッチボールで、タイミングよく自分のグローブに戻って来ないとテンポが崩れてスムーズに話が進まない。

パソコンや電話で、文字を打とうとしていてその変換が遅れるというのも上記と同じ様な気持ちになってしまう。
Facebook、twitterといったソーシャルネットワークが全盛期の今、私も積極的に活用しようとしてはいるが数年前に購入したiPhone3Gでは、自分の気持ちと文字の変換やアプリを開くまでの時間にあまりにも差があり途中で断念することがほとんど。
これではどんどん時代に取り残されていってしまうという危惧から、iPhone4の白を購入した。
無駄にした時間を少しでも取り返そう。

物を購入した時は、こうやって自分を納得させることにしている。。。

2011年6月4日土曜日

フェデラー対ジョコビッチ戦をみて

やはりキーポイントはファーストセットでした。

ファーストセット、ジョコビッチのやっていることは非常に単純で、フェデラーのバックに重いボールをフォアハンドで何度も打ち込み、ストレートに甘くくれば待ち構えたようにフォアハンドのアングルショット。というより角度をつけて叩き込んでいるような感じ。体を目一杯使って打っているからフェデラーのショット以上の速さを感じました。でもこれがひたすら炸裂しているんですよね。フェデラーがまったくボールに触れないということがしばしば。
ファーストセットはブレイクポイント数、ウイナーともにフェデラーが上回っていたものの、本当に必死になって走りに走って取ったセットでしたね。
4-5のサービスゲーム15-40は祈るしか無かったですが、これを切り抜けたのは非常に大きかった。
ここを落としたジョコビッチはまだ笑顔だったのですが、ここがジョコビッチにとっては大きなポイントだったのでしょう。

もう1つの大きなポイントはセカンドセットのファーストゲーム。0-30スタート。
これを取られたらセカンドセット1-6。セットカウント1-3敗退もあるかなと思いましたが、これを切り抜けるとペースは徐々にフェデラーへ。
回り込みフォアハンドや、ランニングフォアハンドダウンザラインが決まり始め、スライスをジョコビッチのバックハンドサービスライン付近に落とす等余裕が出て来ます。
精神的な余裕がファーストサーブの確率をぐんぐん上げていました。
反対にジョコッビッチはかなりナーバスに。ずっと連勝してきましたから、久しぶりに味わう精神状態だったのではないでしょうか。ショットの精度が目に見えて落ちました。あせりがショットを狂わせる。逆に精神的余裕がプレーの質を上げていく。

全てはファーストセット4-5の15-40。セカンドセットの0-30だったでしょう。

これを書いている今、実は試合が終わっていないんです。
セカンドセットの5-2フェデラーリード。
全てはフェデラーが勝利する事を予想しての内容になっています。

明日早いので試合結果はtwitterで確認しようと思います。
ストレートセットでフェデラーの勝利を期待して。
それでは皆さん、さようなら。

2011年6月3日金曜日

YONEX VCORE シリーズ

ラケットをYONEX VCORE98Dに変えました。このラケットは今までのYONEXのラケットとは打球感がまったく違うように私は感じています。インパクト時にぶれる感じがあまりなく、そして競技者のラケットであるにもかかわらず硬すぎるという感覚が無いです。
打っていてとても気持ちが良いラケットです。
VCORE 100Sは女子の世界No1のキャロライン ウォズニアッキ 選手が使っているラケットで、女性の中級者以上の方であれば使えるモデルだと思います。
アカデミーに試打ラケットを準備していますので、興味のあるかたは是非使用してみてください。

2011年6月2日木曜日

すごく理論的


これだけのプレーをする日本人選手がサッカー界にいるんですね。
錦織選手もそうだと聞きましたが、その競技について、自分のプレーについて深く考えている選手でないと大成してはいかないのでしょう。
競技は違えど、非常に参考になります。