2011年2月11日金曜日

パタヤオープン2011 シングルス準々決勝 レポート




今日のパタヤオープンの準々決勝のZvonareva選手対Peng選手の試合は今回観戦した中のベストマッチでした。
私がその試合で感じた事を箇条書きで記載します。

Zvonareva 6-4, 4-6, 6-4Peng(全豪で本戦3回戦で森田あゆみ選手に勝利)

Peng
早いテイクバックで相手の動きをみて、相手の体重ののった方とは逆に打つのが上手い。
バックハンドはテイクバックがほぼ無しの角度だけでコースに返せる(フェイスアップ)のでミスが少ないため、相手へのプレッシャーは大きい。杉田選手と似ている。
ラットショットを使うタイミングなど球種の選択ミスが少ない。バックハンドラットショットも武器。
相手のダウンザラインをクロスコートへの切り返し又は相手が戻ろうとするバランスをみてダウンザラインへ
かなりダウンザラインが効果的でたびたび相手は逆をつかれていた。

Zvonareva
お決まりのパターンのクロス、オープンコートへのダウンザラインのパターンを持っている。
4-4でブレークして次の大切なゲームは全てファーストサーブを入れてキープ。最後はワイドに抜いたスライスでミスを誘う。欲しいポイントでの集中力が高い。
追い込まれても最後にスライスで触って相手のミスを誘う。
後ろに下がりながらの高い打点でコースを隠しながらのバックハンドダウンザラインが相手のバランスを崩してPengが見逃す場面が多い。
セカンドセット相手の逆をつこうとしすぎたか、打点が落ちチャンスボールを決めきれず落とす。
ファイナルセットはオープンコートにしっかり打つことでまた流れを引き寄せることが出来たが、3-4で何度もブレークポイントを凌ぐ精神力はさすが世界トップ3の選手です。

お互いの駆け引きが分かる面白い試合でした。
Peng選手は両手打ちで、かなりボールをハードヒットする選手なのかと思っていましたが、ラットショットを打つタイミングを逃さずかなり戦術を考えて球種を使い分けているのが印象的でした。

ERANI 2-6, 6-3, 6-2 Voskoboeva

昨日の森田選手に引き続き、ERANIは3試合逆転がちです。 
Voskoboevaは1stセットはバカ当たりで、手が付けられない状態。しかし徐々に相手の調子が落ちて来た時に、ERANI選手の安定したプレーが上回り勝利したという試合です。
イタリア人のERANIはウインドミルを多様しているのですが、ミスが非常に少ないということが安定したプレーを支えています。


今回女子のトップ選手の試合を見ていて、僕が想像してたよりもコートの真ん中付近にボールを打つケースが多いという印象を受けた。
ディフェンスの時だけではなく、リターン、ニュートラルの状態でもコート真ん中付近に深いボールを打ち、そこから角度をつけるという展開が多かったです。

ジュニアを見ていて感じるのはかなり難しい所を狙ってのサイドアウトミスが多い。もう少しターゲットを中に設定してプレーをさせていく必要もあるのではないかと感じた。

今日の試合の様子をご覧になりたい方はこちらから

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