2010年7月16日金曜日

フォアハンドストローク

現在金子コーチのブログで、最新のフォアハンドストロークが取り上げられています。

今でこそ、この知識があるからこそフォアハンドストロークがどういった打ち方をすると、きちんとボールをつぶすことが出来るかを理解できていますが、大学生の時は知識が無かったために貴重な時間をかなり無駄にしてしまったという経験があります。
それも大学でテニスをしていた時間だけですめばまだ良いですが、その技術を直す為の時間も必要でしたから実質かなりの時間ロスをしたことになります。

当時は日頃からテニス雑誌をよく読みあさり、そこで得た技術指導等を上達の参考にしていました。(このお金をきちんと見てもらうことの出来るテニスクラブにかければどれだけ良かったか。)

その頃テニス雑誌で頻繁にフォアハンドストロークの技術指導で見た言葉は「ワイパースイング」で、車のワイパーのような動きでスイングをしてスピンをかけるといったものでした。

当時はかなり意識して練習に取り組んだと思います。
最初はスピンが掛かってこれはかなり効果的だと思っていたのですが、みるみるボールは飛ばなくなり、スピン量は増えるものの短いボールしかいかないので、相手にとっては非常に打ち込みやすいボールに変化しました。また相手の短いボールも同様に打っていましたから、スピン過多で浮いたボールをよくパッシングされていました。

でもそこから元の状態に戻すほどの感覚、そして教えてくれるコーチもいませんでしたし、何が悪いかも分かっていませんでしたから、練習をすればするほどボールが飛ばなくてかなり辛い思いをした覚えがあります。

「ワイパースイング」この言葉に忠実に、フォアハンドストロークを練習し続けたのが間違いでした。
本人の捉え方次第では上手くいく可能性もあります。しかし当時の私にはまったく効果のない、むしろマイナスの言葉でしかありませんでした。
今回金子コーチが説明している肘の位置ですが、私は極端に肘を動かして打つイメージをワイパースイングから連想し、練習に取り組んでいました。まったく運動連鎖を無視した打ち方です。

1度正しくない知識を記憶してしまった私の体は、正しい記憶を覚えさせようとしても、以前の記憶が邪魔をしてなかなか正しく打つことは出来ませんでした。
はじめに正しい知識を得ることが出来ていれば、又はきちんと指導してもらうことが出来ていれば。たら、ればになってしまいますが、少しは違ったのではないでしょうか。

情報をきちんと処理する能力が必要、でもそんなに簡単なことではないですよね。
だからこそ指導者は、言葉を選んで指導しなくてはいけない責任があると肝に銘じてレッスンをしています。

かなりの回り道でしたが、その経験が現在の指導に大変役にたっていますから決して無駄ではなかったということですね。


こちら金子コーチブログ。
http://www.tennis-navi.jp/blog/hidekikaneko//019966.php

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