2011年3月6日日曜日

自分のテニスって?

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今日はITF Bruneiの予選1、2回戦が行われ3人中2人が勝利し本戦に進むことが出来ました。明後日から本戦がスタートします。


「自分のテニスをすることが出来ませんでした!」
試合に負けてしまった後に子ども達からの反省でよく聞く、又はコーチが子ども達に自分のテニスが出来なかったな、なんて言ってしまう場面があると思うのですがこれってどうかな?と私は感じます。

テニスは相手がいるスポーツで、相手を負かす為には色々な戦術を使う必要があります。
これは良く私が子ども達に言う事なのですが、例えば自分のテニスのパターンが「チョキ」で相手のパターンが「グー」であればどんなに気合いを入れてチョキを出したとしてもグーに勝てるわけはありません。勝つ為にはパーを出さなければいけないわけです。もちろんこんな単純なことではないのかもしれませんが、相手に勝つ為の方法を常にさぐらなければいけないのがテニスだと私は考えます。
もちろんコートサーフェスが違えば、そこで用いる戦術も変えなければいけません。

私は今回のブルネイ遠征でタイでテニスコーチをはじめて6年で久しぶりに沢山の日本人のテニスのプレーを見ました。
正直「この子考えてテニスしているのかな?」という子がほとんどです。(私の生徒も残念ながらそういう場面が見受けられます。)
試合中必死でチョキを出し続けています。
もちろんそういった子が強い場合もあるんですよ。

私はこれは子ども達だけの問題ではなく、コーチの指導も大きく影響していると思います。
短いボールの処理が悪ければ、その処理を良くするための練習をしなければ良くなることは決してないですし、ディフェンスの場面でオフェンスをしてしまう子には、そのシチュエーションを徹底的に指導するべきです。
でも指導者の設定する練習は単純なクロスラリーを永遠に続けること。
これじゃ本当に大切な問題を解決することは無理ですよね。
想像力を持ってテニスをしなさい。
言葉を並べるだけで、クロスラリーを続けていては想像力は出て来るとは思いません。

日本人は練習量が多く、とても真面目である。
量が大切なのは私はまったく否定しません。でも質の伴わない量はいかがでしょうか。

子ども達のテニスの方向性を決める、彼らを導くことが出来るからこそ、そこには大きな責任があります。
言葉と行動は慎重に選ばなくては。

これは自分への戒めでもあります。

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