2011年2月24日木曜日

正しい打ち方って?

テニスでこれが正しい打ち方です、というのは存在するでしょうか。

私は正しい打ち方と断定出来るようなフォームとは無いと思いますが、正しいではなく「効率的に力を加えることの出来るフォーム」といったらこれは間違いなくあると答えます。
そのもっとも参考にするべきなのはトッププロ選手の体の使い方。効率的に力を加えることが出来なければあれほどのスピード、精度を出すことは出来ないでしょう。

打ち方自体は千差万別で良いです。昔ながらのクラシックスタイルで打っている方も効率的にボールを飛ばせていればまったく問題は無し。ただし、ボールに上手く力を加える為の基本を外して練習をしていくと、その間違いに気づいて今のフォームから修正するには根気と時間が必要になります。私もこれで多くの時間を費やした経験があります。

その1つの例として、「ボレーは横を向いて打て!」こんなアドバイスを受けた経験はありませんか。もちろんこのアドバイス自体完全に間違いではないと思います。ただどの時点で横を向くのかここが問題です。アドバイスを受けた側はこの言葉の解釈を、「はじめに足と体を横に向いてからボレーをする」と受け取ればそれは非常に力の入らない、苦しい打ち方でボレーを続けることになります。「ボレーは横向き、ボレーは横向き」アドバイスを送っている方はきちんと理解をしていても(もしかしたら非効率的な打ち方をしている場合もある。その方が見本であればイメージからも間違いを犯してしまうので注意が必要)、アドバイスを受け取っている側はその解釈を間違えているかもしれない。アドバイスをする側は、ここを注意しながら言わないと良かれと思ってしたアドバイスがその方の悪い方向に導く可能性だってあります。
だからコーチのアドバイスは非常に重要であると、私は常々感じています。

あくまで大切なのは力の上手く入る、顔の前でボールを捉えるという打点です。この本質を外してのアドバイスは非常に危険です。
前でボールを打とうと思えば「正面を向いて打って下さい」の方が、正しい打点を身につけるためには私のこれまでの指導経験上では有効です。
もちろんこのアドバイスは全員にあてはまるものではありません。
「ボレー後に足は横を向くようにして下さい。しかし顔は正面に向けたままで」ということもあります。大切なのはその方にあったアドバイスをするということ。

じゃあアドバイスをきちんと見極めることが出来ない方は、どうするか。皆さんが練習をして上手くいった方法を続けて下さい。そして信頼のおける人に定期的に確認をしてもらうのが効率的でしょう。1度大きくずれてから直すには、根気と時間、そしてお金がかかりますからね。

それと、試合を中心に練習をされている方も注意が必要です。それだけでは効率よく上達することは難しいのは事実。試合前のストローク、ボレー、スマッシュ、サーブはあくまでWarm up。
プロの選手は決して試合だけを行ってはいません。試合での課題を必ず練習で取り組みます。練習の内容は簡単な球出しからラリーでの練習まで様々です。

上達を目指す方は、試合と練習のバランスをうまく考えてみて下さいね。

皆様のテニスの上達を応援しています。

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